治療用の針を実際に触る生徒たち=18日、近畿大学附属新宮高校
新宮市の近畿大学附属新宮高校(松田頼義校長)が18日、本年度1回目となる「医療ゼミ」を開催した。医療系を志す生徒25人が参加、大阪府の関西医療大学保健医療学部、はり灸・スポーツトレーナー学科の寺岡祐助さんにスポーツトレーナーの仕事と実情を聞き、見識を深めた。
寺岡さんは最初にスポーツトレーナーの仕事について解説した。
試合中などにけがが発生した際はその程度を判断、必要なら応急手当てを行う。けがをした選手が理学療法士などから基本的機能回復訓練(リハビリテーション)を受け復帰した後、以前と同じ状態に能力を回復するリコンディショニングを施す、けが防止や体調維持のトレーニングを指導するなどが業務であると述べた。
多くの知識が必要で、スポーツ科学やスポーツ医学、解剖学、最近は指導者の心得も学ぼうという動きがあること、医療系資格、またはトレーナー系の資格が必要だが、両方の資格を取得して業務で役立てる場合もあると解説した。
資格や技術以外では、会話や試合前の準備などを通じて選手がくつろぐ、あるいは集中する環境を整えるのも大切と述べた。そういう気遣いのできる人材が優秀なトレーナーになれるとした上で「何より誰かを助けたい、けがや病気から守りたい、そういう思いがこの仕事には必要」と力説した。
寺岡さんの専門である治療用の針も実際に使用した。生徒たちは指導の下、ウレタンマットに針の入ったチューブを垂直に立て、人さし指で針の尻の部分をたたいてマットに打ちこんだ。力加減が分からず苦労していたが、全員がきれいに垂直に針を打ち終えた。
薬剤師を目指しているという竹原壮馬さん(1年)は「けがの復帰が2段階あるなど、スポーツトレーナーの仕事がよく分かったし、寺岡さんの言う気遣いは自分が目指す仕事にも重要なことだと感じた」と話していた。
(2026年5月23日付紙面より)
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治療用の針を実際に触る生徒たち=18日、近畿大学附属新宮高校
「誰かを助けたいという思いがこの仕事には必要」と語る寺岡祐助さん