新宮市浮島の株式会社キナンの角口賀敏会長らは1日、新宮市役所を訪れ「新宮市での対応に役立てていただければ」との思いを込め、マスク5000枚を寄贈した。マスクは、新型コロナウイルス感染症の影響で帰省できない学生への「仕送り」として、地元を離れる学生らの元へ送られる。
市の「帰省自粛学生応援事業」は、帰省を自粛している市出身の学生に対して地場産の米やレトルト食品などの物資を仕送りする取り組み。市内外の事業所から「仕送りとして送って」と支援の輪が広がっている。
対象の学生は約400人を見込んでおり、寄贈されたマスクは10枚1セットで学生らに届けられる。保護者による申し込み申請が始まっており、早ければ2日から配送がスタートする。
田岡実千年市長にマスクを手渡した角口会長は「マスクの入手が困難な中、学生さんたちに喜んでもらえるのでは。(帰省自粛学生応援事業は)いい取り組み。有効的に使っていただけてわれわれとしてもありがたい」。
田岡市長は「厳しい状況の中、温かい心遣いに感謝します。多くの学生たちに届けることができます」と感謝を伝えた。
残り1000枚のマスクについては、慢性的なマスク不足にあえぐ市立医療センターのスタッフに配布されるという。
(2020年5月3日付紙面より)
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